ローンの新しいかたち。「リバースモーゲージ型ローン」とは?
人生100年時代を迎えた現代において、現役時代から引退後などのライフステージが変わるときに、住宅を住みかえる方が増えてきております。
「引退後は都会を離れて田舎でゆっくり暮らしたい」、「独りになってしまったので、生活の面倒を見てくれる施設に入る」など、理由はさまざまですが、いずれにしても、その後の生活資金の確保が問題となってきます。
このような場合に、一般社団法人移住・住みかえ支援機構(JTI)が提供している「マイホーム借上げ制度」を利用した、新しいローンが開発されております。
それが「リバースモーゲージ型ローン」と呼ばれるものです。
「マイホーム借上げ制度」の最低家賃保証を活用することにより、借入年齢や収入に関わらず、有利な条件でまとまった資金を借りられるローンです。
(「マイホーム借上げ制度」につきましては、こちらの記事もご覧ください。)
この「マイホーム借上げ制度」を利用することによって、住みかえが必要になったときに、自宅を売却することなくまとまった資金を用意することができるようになります。
現在取り扱っている主な金融機関は次のとおりです。
現在の導入金融機関
・常陽銀行「住活スタイル」
http://www.joyobank.co.jp/personal/loan/reverse_mortgage/
・埼玉りそな銀行「ゆとりのセカンドライフローン」
https://www.saitamaresona.co.jp/kojin/second_life/
・大正銀行「ゆったり老後」
https://www.taishobank.co.jp/product/loan_yuttari/
・北海道銀行「道銀活用型リバースモーゲージ」
https://www.hokkaidobank.co.jp/loan/reverse/
・第四銀行「住まいの架け橋」
https://www.daishi-bank.co.jp/individual/borrow/housing/pdf/kakehashi.pdf
・足利銀行「あしぎん住みかえ支援ローン」
通常のリバースモーゲージとの違い
一般的なリバースモーゲージは、保有している自宅を担保にすることで、年金のように毎月一定額を借りる住宅ローンの一種ですが、普通の住宅ローンと違い、借金が増えていくことになります。借りた金額は、死亡時に家を差し出すことで完済することになりますが、一定の担保評価が見込める限られた地域でしか利用することができません。
また、相続人との関係で、自宅を子供や孫に残すことができないデメリットがあるため、安易に申し込みできませんでした。リバースモーゲージを利用できるような物件は、評価価値も高い場合が多く、売却した方が有利だったりします。
JTIの家賃保証を利用したローンは、利用しなくなった空き家を貸し出し、家賃を担保に融資を受ける仕組みであるため、自宅を手放す必要がありません。
施設への入所や転勤などで住みかえを検討しているけど、売却か賃貸かどうすればよいか悩んでいる方は、一度上記金融機関にご相談下さい。