「マイホーム借上げ制度」の活用事例(住宅ローン返済が重荷になった場合)

「マイホーム借上げ制度」の活用事例(住宅ローン返済が重荷になった場合)

「マイホーム借上げ制度」の活用事例(住宅ローン返済が重荷になった場合)

世の中の景気が良い時は、手当やボーナスも良く、普段より多くの給料をもらえるものですよね。

そうすると、家計にも余裕ができ、思い付きで「よし、マイホームを買っちゃおう!」となってしまう方も少なくないと思います。

そのまま好景気が続いていれば問題は無いのですが・・・。

それから一転、景気が悪化。手当がカットされ、ボーナスがカットされ、そして給料も下がり、最悪の場合はリストラ・・・。

景気が良かった時の収入基準で借りた住宅ローンの返済が厳しくなり、カードローンに手を出し、借金が雪だるま式に増えて返済困難に陥り、そして徐々に延滞・・・。

ついには差押、そして競売・・・。

法律事務所にいると、実際にこのような問題はよく持ち込まれます。

競売まで進んでしまうと、マイホームを自分のものとして残すことはとても困難になってしまいます。

その前の段階であれば、個人再生という手続きで、マイホームを残せる可能性もありますが、「信用情報」にキズがついてしまい、その後の生活に影響が出てきます。

(「信用情報」については、こちらの記事もご覧ください。)

住宅ローン審査の通る・通らないに大きく影響する「信用情報」について

このような状態になる前に、返済が厳しくなってきたときは、一般社団法人移住・住みかえ支援機構(JTI)の「マイホーム借上げ制度」を利用して、信用情報にキズがつかない方法で、生活を立て直すことも可能です。

(「マイホーム借上げ制度」については、こちらの記事をご覧ください。)

持ち家を年金化する「マイホーム借り上げ制度」とは?

事例

某大手企業に勤める会社員の方からの相談。自宅は、10年前に4000万円で購入した戸建てであり、毎月の返済額は約12万円です。不景気の影響で収入が急減し、約40万円あった手取り収入が30万円を切るようになってしまい、返済が困難になっております。幸い、妻の実家が近くにあるので、そこに引っ越すことも可能です。なんとか立て直す方法はないか?

このような場合、妻の実家に一時的にでも引っ越すことが可能であれば、その間、空いた自宅をJTIを通じて賃貸に出し、家賃収入を返済に充てることで、生活を立て直すこともできるようになります。

なお、現在の住宅ローンについては、借り換える必要が発生します。移住・住みかえ型リバースモーゲージの使用をご検討ください。

(移住・住みかえ型リバースモーゲージについては、こちらの記事もご覧ください。)

移住・住み替えに使える!定額保証制度を利用した家賃返済型ローンについて

「マイホーム借上げ制度」活用のポイント

  1. 自宅を、JTIのマイホーム借り上げ制度(終身型)を利用して賃貸する。
  2. 賃料収入で住宅ローンを返済する
  3. 将来収入状況が改善すれば、賃貸をやめて自宅に戻ることも可能

JTIの「マイホーム借上げ制度」を利用すると、万が一賃貸に出して空室になった場合でも、家賃の保証制度がありますので、心強い味方になります。

また、3年毎の定期賃貸借ですので、景気の状況を見て、3年毎に賃貸を継続するか自宅に戻るか、見直すことが可能にですので、将来の選択肢が持てる点も、この制度を利用するメリットであるといえます。

住宅ローンは、35年等の長期で利用することが一般的です。

その長期の間には何が起こるか分かりませんので、万が一の場合の対処法のひとつとして、覚えておいてくださいね。

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