「マイホーム借上げ制度」による賃貸住宅の特徴について

「マイホーム借上げ制度」による賃貸住宅の特徴について

「マイホーム借上げ制度」による賃貸住宅の特徴

一般社団法人移住・住みかえ支援機構(JTI)が行っている「マイホーム借上げ制度」によって借り上げられた住宅は、主として子育て世代に転貸されます。

この「マイホーム借上げ制度」では、シニア世代から借り上げたマイホームについて、建物診断・耐震診断等を実施して、一定の水準を保つ良質な住宅を、子育て世代を中心に相場より安い賃料で転貸しております。

この制度で貸し出される賃貸住宅には、次のような特徴があります。

特徴その1 安心

JTIの物件は、全てについて建物診断を実施した上で借上げを行っております。

特に、新耐震基準前の物件については、耐震診断を実施して必要な補強を完了したものだけを賃貸の対象としておりますので、一定の安全性が確保されています。

特徴その2 クリーニング

JTIの物件は、子育て世代をターゲットとして、一般市場の家賃相場より1~2割程度安く借りることができ、敷金・保証金・礼金等の負担もありませんが、退去時にはクリーニング費用が定額で必要になります。

クリーニング費用については、JTIにおいて積み立てる制度が用意されております。

特徴その3 DIY型

JTIの物件は、入居者自身で物件をリフォームすることができます。

畳、建具、壁紙、天井(壁紙の場合のみ)、流し台等、構造に影響を与えない部分については、入居者自身による一定のリフォームが認められます。

特徴その4 連帯保証人が不要

JTIの物件の入居者は、全員に賃貸住宅の専門保証機関の提供する保証スキームに加入していただきますので、連帯保証人は不要です。

特徴その5 貸主はJTI

JTIの物件は、JTIが貸主となります。このため、入居者が実質的なオーナー(JTIのマイホーム借上げ制度利用者)と直接接触することは原則としてありません。

特徴その6 期間3年の定期借家契約

JTIの物件は、期間3年の定期借家契約となっており、3年で一旦終了となります。

自動的に更新はされませんが、マイホーム借上げ制度が存続していて、入居者が引き続き入居を希望する場合は、その入居者が優先して再契約できることになっております。

 

このように、JTIの賃貸住宅は、一般の賃貸住宅より安価で借り入れることができ、更に、一定の範囲で自分の好みにリフォームすることができるので、資金的にマイホーム購入が厳しい場合でも、マイホームを購入した場合と同等な生活が可能となります。

但し、契約上、借り上げ住宅のオーナーの健康状態や経済事情等の理由から、借上契約を解除して対象住宅に戻るべき切迫した事情があり、人道上その他の配慮から、解約を認めることに相当な理由がある場合には、JTIと入居者は3年間の期限前でも合意解約するべく最善の努力を行うとされています。

これは、もともと移住や住みかえをしたシニア世代の住居を借り上げていますので、3年間の定期借家とはいうものの、事実上はそれ以上の長期間借りることができるというメリットがある代わりに、オーナーにやむを得ない事情が生じた場合には、できる限り協力して下さいという趣旨のものです。

もちろん、義務ではありませんので、入居者の都合がどうしてもつかない場合や合意解除の条件が折り合わない場合は、継続して期限まで住み続けても全く問題はありません。

なお、入居者に解約に応じてもらえる場合には、JTIは同種の近隣物件を斡旋し、極力希望に沿えるように努力することになっています。

 

このような特徴を把握して、一般の賃貸住宅と比較しながら、ご自身のライフスタイルに合う物件を探してみてくださいね。

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